Résumé
この作品は、音声回文の理論と手法に基づいて構成された実験的な詩集です。詩句は鏡のように響き合い、音韻的な対称性を探求しています。日本語で書かれた詩に加え、英語版『Opus 10s Aurores net Syr Poe — Phonetic palindromes』およびフランス語版『Quitté optimal ou la mite poetique — Les palindromes phonétiques』の翻訳も収録されています。
翻訳によって音声回文の構造は変化しますが、それによって詩の形式が新たな美しさを獲得することもあります。英語版とフランス語版は、それぞれ独自の音楽性と詩的な完成度を持ち、作品全体の魅力を高めています。
本書の日本語版は、作品の根幹をなすものであり、全体の構成と芸術的意図を理解するために不可欠です。読者にとっては挑戦的な内容かもしれませんが、言語の限界を押し広げる錬金術的な試みとして、暗号詩的な象徴に満ちた唯一無二の体験を提供します。
なお、本書に収録されている日本語の詩は、伝統的な日本語表現ではなく、音韻的構造を重視した実験的な言語使用に基づいています。